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私たちの薬局にご興味いただけることに感謝を申し上げます

こちらのページでは私たちのはじまりとこれからを綴っています

​私たちのテイストが少しでもお伝えできれば幸いです

私たちのはじまりとこれから

私たちの始まりについてお伝えする上で不可欠なのが「あなたとわたしの薬局へ」という標語です

この薬局を開設するに当たり、ご近所のK先生とは幾度となく打ち合わせをさせていただきましたが、

その中で次のようなやり取りがあったことを今でも鮮明に覚えています

き『・・・で、キミはどんな薬局を作っていきたいのよ?』

しょ「​私は‥そうですね‥患者さんの一人一人を慮ることができる薬局にできたらいいなぁと思っています」

き『ふーん、、、それならまず名前が“しょうたろう薬局”で決まったね(ニコ)』

しょ「え!?いや、あの、私は“虎はわが子を非常に大切にする”を由来とする虎の子という言葉に因んだ

   “とらのこ薬局”もしくは伝説の戦車兵オットー・カリウスに因んだ“ティーガー薬局”にしようかと・・)

き『良かったね!!!

しょ「はい」

…10年以上が経とうとする今でも、まるで昨日のことの様に思い出されます(涙)

“患者さんのひとりひとりを大切にする”・・・なんて、今となってはごく当たり前のことなのでしょう

(むしろ患者さんを大切にしないことの方が難しいかもしれない)

なぜ、敢えてそのことが一番に浮かんだか?

それは、当時の薬局や薬剤師の情勢について少し解説させていただく必要があるかもしれません

 

201X年の当時、多くの薬局薬剤師たちが求められていたのは患者さんに対する薬学的なフォロー・・・

ではなかったということ

曰く、いかに一日に多くの処方せんを集められるか?

曰く、いかに一日に多くの処方せんを処理できるか?

…そう、主語が患者ではなく、“処方せん”である辺りで察して余りあるのではないかと思います

薬局をできるだけたくさん建てて、そこに患者さんをたくさん誘致して、とにかく右から左にクスリを流す、、

そうすることで薬局(の開設者だけ)が儲かる時代

薬剤師たちは患者さんにお薬を出す“前後の業務”に忙殺されるあまり、

肝心な患者さんとのやり取りに時間を割けなくなってしまうという本末転倒な事態に陥ってしまっておりました

私もまた、その中の一人だったのかもしれません

そういった風潮の中で自分自身の中でも“いつまでこんな仕事のやりかたを続けなければならない?”という疑念や

あるいは“自分たち薬剤師の仕事をもっと適切に評価してほしい”という欲求が知らずの内に渦を巻いていたのだと、

紀先生からのふとした問いかけによって気づかされたのです

今にして思えば拙い動機でしたが、しかしこうして咄嗟に口に出た言葉こそが本心であり、根源であると思い

道半ばで迷っても初心に立ち返らせてくれるのでは?と、当時のホームページに掲げたことがこの標語の始まりです

202X年の現代、法の整備も進み、薬局薬剤師の役割も見直され、働き甲斐のある環境に変わってきました

 

今やどの薬局も挙って「患者さんファースト」を掲げ、“地域密着”を謳わない薬局を探す方が却って難しい有様です

“あなたとわたしの薬局”ももはや時代遅れとなりましたが、多くの患者さんにとって喜ぶべき変化です

 

またその一方で進む電子化、オンライン化

患者さんが一歩も家から出ずとも、クスリが整う時代が間もなくやってくるのでしょう

急速に膨れ上がった薬局も、いずれ100分の1くらいの数に集約されるのだとか

私たちは個人的に“かなり頑張っている方の薬局”だと自負しているのだけれども、

​それでも100分の1の側に残ることは非常に難しいと言わざるを得ません

その“いつかその時”のことを考えると脈が少し早くなってしまうこともありますが、決して浮足立たず

​唯々地道に、できることを一つ一つこなしていく所存です

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