Shotaro Pharmacy
~since2016~
こちらは私こと“しょうたろう”が、これまでに先人から学んだものについて振り返る回顧録となっております。折を見てページを増やす予定ですので暇つぶしにどうぞ
“守・破・離”
守破離とは一般的にも知られる言葉ですが、ここでは株式会社ポプリの代表である伊村泰子氏より伝えられた“人材育成”における考え方の一つとしての守
“自省”
二つ目の意味は【規定の手順を超えた正しい仕事】という意味です
これは時に決められた規則の全てを無視してでも、相手にとって適切な仕事ができたか否かを指しています
つまり一見して一つ目の意味とは矛盾しており、これこそが混乱を招く最大の原因なのかもしれません
そもそも、丁寧な仕事という言葉は私たちのオリジナルではなく、
私が開局の直前に勤務しておりました【ポプリ薬局】の代表である伊村康子師の口癖からその起源となります
これは私の勝手な解釈ですが、そこには“丁寧な仕事をやっていきましょうね”という言葉通りの意味と、
“それは患者さんのためにならない独り善がりな仕事ではありませんか?”
という、どこか京都人めいた言い回しの厳しい叱責を孕むものの両方があったと振り返っています
しかしそのおかげもあってか(今のは何が良くなかったのだろう)と自省する機会を非常に多く得ることができ
それが今につながっていることもまた強く実感しています
…そんな記憶と共に引き継いだこの“丁寧な仕事”こそ、
医療従事者にとって欠かせない“心の部分”を向上させるための数少ない手段の一つであると確信しています
医療に限らず、あらゆる業務においてはその事故を防止するための安全手順が設けられる
古来より、死亡事故を含む重大な医療事故の原因には必ず“ルールからの逸脱”がありました
そして「なぜルール逸脱したのだ」を問うたとしても「別に」「つい」といった理由ばかりがあげられます
もしもあなたが大切な人を「ついうっかり」亡くされたとして、納得がいくものではないでしょう
これは私たちが機械ではなくヒトであるがゆえの過失(ヒューマンエラー)によるものですが
極端な話、破ることが可能な規則は必ず破られるものです
つまるところ、
原因はそれがわかっているならばきちんと規則を守るだけじゃないかと思われがちですが、私たちは
私たちは安全な医療を、より効率的に提供するべくそれなりの業務手順を設けているつもりでおりますが、
ただ規則を並べて置いておくだけではなく、
絶対にそれを遵守する、遵守させるという仕組みが不可欠となっています
急ぎの仕事をする際「つい」決められた手順を省きたくなる場面があることも認識しています
身も蓋もない話が「黙って決まり通りの仕事をしてください」ということです
即ち丁寧な仕事の語感そのままに近い意味となっており、理解も得やすいものと思われがちですが
実はこれこそが難しい課題となっているため、丁寧に解説していきます
一日に多くの患者さんを受けつける医療機関においては、限られた時間内で最高率の仕事が求められます
その一方で、
医療事故とは、決まってこの手抜きを行った場面で生じてきました
実生活においても、交通事故などを浮かべていただければ
そして、その結果として損害を受けるのは別にルールを無視したでもない
次いで、【何が最善かを自分自身で考えた上での仕事】という意味です
上記と矛盾するように見えるかもしれませんが、時には敢えてルールから外れてでも物事を考えてみようということです
上記ではルール無視による事故を挙げていましたが、例外的にルール(の表面だけ)を遵守したばかりに遅きに失して患者さんを亡くならせてしまったような事故もあります
この原因は明白で
それは私たちの仕事の“質”を示すものであり、
またその質が確かなものであるかを自問自答するための言葉です
しかし実を言えば医療従事者であってもココロよりもマニュアルにそれがわからないという方の方が圧倒的に多く、
せっかく私たちにご興味をいただけた方々であっても例外なく、その多くが丁寧に仕事をすることの意義について
理解できない、難解であるとして脱落してしまうという問題もあり、このようなページを敢えて設けた次第でもあります
たしかにこの丁寧な仕事には「これこそが正解」というものがありませんが
ここまでお読みいただいた方には「自分で考えること」というシンプルな解が見えているのではないでしょうか
ポプリ薬局の時代から目にしてきたことですが、
これまでマニュアルに沿うだけの作業を仕事と刷り込まれてしまっていた方ほど
自分で考えることを“苦”としてしまうようです
そうなってしまうともはや医療で働く≒苦となってしまうので、ハッキリ申せば医療には向きません
逆に、これまで相手のことを考えすぎたり、前提を疑うことで煙たがられているような環境にある方こそが
私たちと親和性が高いのではないかというのがこれまでの経験にあります
さて、いかがでしょうか
このような仕事観に合致されると感じた方はぜひ、